夏に戻ったかのような暑さに、 道を行き交う人々が半袖姿に戻っていた。 入江川せせらぎ道を歩くと、 まさかのツクツクボウシの声が聴こえていた。 涼しくなったり。 台風がきたり。 暑くなったり。 キンモクセイは二度咲きを初めて、 風が香りを運んでいた。
狛犬
2021年10月02日 横浜市神奈川区
熊野神社の狛犬は、 幕末にペリーが黒船で浦賀へ乗り込んできた頃に作られたそうだ。 狛犬の前の立て札に嘉永年間の作と書いてある。 大きな子連れ狛犬で、 足元の子供は一般的な神社の狛犬の大きさに匹敵する。 幕末に既に子連れ狛犬が掘られていたことがわかる。
タカサゴユリ
2021年10月01日 横浜市港北区(9月26日撮影)
白に紫色の筋が入ったラッパ状の花が池に向かって開いていた。 夏に咲いていたタカサゴユリは緑色の実が膨らんで熟している最中で、 その横に夏と同じような形と色合いの花が咲いていた。 タカサゴユリの花の本番は夏だけど、 その後も秋の終わりまで気まぐれに花がぽつんと咲く。 今日は台風が接近して夕刻まで雨が降り続いていた。 風はやや強かったなぐらいで済んだ。
提灯
2021年09月30日 横浜市西区(22日撮影)
平沼の水天宮の横を数え切れないほど通り過ぎてきたものだが、 鳥居をくぐったのは初めてのことだった。 想像していたのは広場にぽつんと小ぶりの本殿が建っていて鎮守の森にもなっていない、 良くある街中の神社の佇まいだったのだが、 まったく正反対だった。 どことなく、 お稲荷さんの雰囲気に通じる、 おもしろい場所だった。 拝殿の前の提灯の図柄は和船の4足の錨に縄を合わせたものだった。
シロヒガンバナ
2021年09月29日 横浜市港北区(20日撮影)
西方寺の山門を望む階段の両脇は、 片方はショウキズイセンが、 もう片方にはシロヒガンバナが植え込まれており、 黄色と白色の絨毯になっていた。 この場所のシロヒガンバナは純白に近い。 それも絵の具の酸化チタンの白で、 整った印象を与える。
シロヒガンバナ
2021年09月28日 横浜市港北区(20日撮影)
西方寺の山門の横、 そこはシロヒガンバナのお花畑。 白色と薄朱色の花が埋め尽くす。 ヒガンバナは片隅に追いやられて、 肩身が狭そうに咲く。 花々を割って廻る狭い通路にはスマートフォンを手にした人々がしゃがみこんで、 じっくりと撮影に没頭していた。
ショウキズイセン
2021年09月27日 横浜市港北区(20日撮影)
1週間前に西方寺で撮ったショウキズイセン。 このお寺は丘を背に東向きに設けてある。 毎年のことながら午後に訪れると背後の丘に日差しが遮られてしまっていた。 鐘つき堂の辺りは、 さらに日当たりが悪い。 おかげで、 開花が遅れたショウキズイセンが何本も見てくれよろしく咲いていた。