カンヒザクラが薄桃色に輝いて、 花びらが反り返りだした。 見頃の終わりが近づいてきたしるしだ。 ウメはすっかり散って、 カワヅザクラは葉桜になった。 ミザクラとオカメザクラは既に散っている最中だ。 おもしろいことに、 ヒガンザクラの仲間はつぼみが膨らんでいない。 代わりにアンズが咲いている。
タンポポ
2021年03月06日 横浜市神奈川区
ハクモクレンやコブシが咲いている今の時期に咲くタンポポには在来種の性質を持ったものが混じっている。 花序がお碗型ですっきりした形になっていることで判別できる。 さらに、 装飾花が黄色一色ではなく、 褐色を帯びたものが混じっている。 これは、 水道道の歩道の隅に咲いているのが目に入ったもの。
タンポポ
2021年03月05日 横浜市神奈川区(2月28日撮影)
在来タンポポが咲いていた。 入江川の松見から西寺尾にかけて、 在来タンポポが多い一帯がある。 何気なく道路脇や駐車場の端に生え揃う。 入江川せせらぎ道にも何本が生えてくる。 これは水路の側面に咲いているのをしゃがみ込んで手を伸ばして撮った。 この手の撮影には軽くて取り回しが良い安物のコンパクト・デジタル・カメラの方が便利だ。
大師線乗り場
2021年03月04日 川崎市川崎区
ぼんぼりが大師線乗り場に並んでいる。 幟やぼんぼりの飾り付けが、 平間寺の「御影供まつり」が近いことを知らせている。 このおまつりにまつわる独特な風習に、 在野による「引声念仏」がある。 密教である真言宗と、 在野の浄土教が共存しているのが興味深い。 真言宗の僧侶は大般若波羅蜜多経を唱和し、 在野は「南無阿弥陀仏」を唱和する。
ハクモクレン
2021年03月03日 横浜市港北区(2月28日撮影)
綱島街道のハクモクレンの木が花を開いた。 反町のハクモクレンは梢に花が開いていたが、 妙蓮寺のは下枝に開いていた。 どちらも日が当たって白く輝いている絵が撮れている。 上から開いていくとか、 下から開いていくとかではなく、 日当たりの良い枝から開いていくということなのだろう。
ハクモクレン
2021年03月02日 横浜市神奈川区(2月27日撮影)
春分の先取り花はオカメザクラやカンヒザクラだけではなかった。 ハクモクレンも花を青空に向けて開いていた。 土曜日は、 コブシはまだ咲いていなかったが、 月曜日になって白い花が見えだしたコブシもあった。 足元ではトサミズキも咲いている。 今日は、 春の嵐になった。
ミザクラ
2021年03月01日 横浜市神奈川区(2月27日撮影)
オカメザクラが開花するなら、 ミザクラも開花している。 ミザクラは大ぶりの白い花びらと長いおしべが特徴で、 花は密集して賑やかに咲く。 プルーストの「失われた時を求めて」で、 パリ郊外に咲いているのは、 物語の時節から予想して、 おそらくセイヨウミザクラなのだろうなと予想している。 ただし、 原文を当たってみても、 単に桜と記してあるだけで、 はっきりしない。