まるでジャック・ルーポー「麗しのオルタンス」に書いてあるように、秋分直前に激しい残暑がのしかかった後に、秋分の大嵐がやってきた。強風ではなく豪雨だったのが、物語中でパリを襲った秋分の嵐との違いだ。横浜にはパリのようなエスプリはないし、クノー数ではなくフィボナッチ数マニアな建築家の弟子が活躍した街なので、風よりも雨がお似合いだと空が馬鹿にしたのかもしれない。
ヒマワリ
2012年09月22日 横浜市港北区
秋分の日だからということもないのだろうが、実に数ヶ月ぶりに気持ちよく散歩できた。旧綱島街道を白楽から菊名まで進んでいくと、妙蓮寺の手前の仲手原で地下を走るJR貨物線を横切る。線路の真上は公園になっている。そこの花壇にヒマワリの花があったので覗いてみたら、変わったヒマワリだった。
ビル解体
2012年09月21日 横浜市西区
横浜駅西口駅ビルの解体がおこなわれている。人手と手間をかけてゆっくり丁寧に撤去されていて、何ヶ月もかけて、ようやく東急ホテルだったビルの低階部のでっぱり部分がなくなった。それだけでビルの間に広がりができて見通し良くなった印象がある。通りから中層ビルの構造がむき出しになっているのが見える。鉄筋コンクリートの構造に、外観の見た目よりずっとビルの古さを感じる。
すすき
2012年09月20日 横浜市神奈川区
すすきの穂が風に揺れている。暑さと湿気でとても初秋だとは思えないけど、すすきによると秋分間近なのは間違いないらしい。昼は相変わらずアブラゼミがないているが、夜はコオロギがなきだしている。そうはいっても、夜に歩くと下着が肌に貼り付くほどに汗ばむのは相変わらずで、どこに秋の気配があるのかさっぱりだ。気温はともかく、せめて湿度だけでも下がって欲しいものだ。
虹
2012年09月19日 横浜市神奈川区
夕立が降っていそうな雲が出ていると思いつつ歩いていたら、沈みかけの夕日が雲を赤く照らし出した直後に虹が立ち現れた。アーチになるほどには雲が空を覆っておらず、夕立雲の立ちこめている地上付近に明るい光の柱が立っているだけだが、かえってそれが龍が空に伸び上がっているかのように見えて素敵な景色になっていた。夕日が作るだけに、随分と赤みが濃い独特な虹だった。
ヒガンバナ
2012年09月18日 横浜市神奈川区
東横フラワー緑道ができてからすっかり通り道から外れてしまっている本覚寺崖下花壇へ、久しぶりに様子見によってみた。ここには季節を読まないヒガンバナが植え込まれていて、毎年きままに8月だろうが9月だろうがお彼岸よりも前の気が向いた時期に花を咲かせる。そんなきまぐれなヒガンバナなので期待してなかったのだが、ちょうど花が開きだしたところだったようだ。
ニガウリ
2012年09月17日 横浜市鶴見区(15日撮影)
ニガウリの蔓はまだ元気いっぱいだ。旺盛に伸びて、葉をばさばさと重ねている。黄色の花がポツポツと開いている。葉の裏側から見ると、実がいくつもぶらさがっている。公園の日除けに実が数多くついているぐらいだから、畑栽培のものは豊作で八百屋で安くなっているかというと、そうでもないようで、8月に比べると値段が1.5倍ほどになっていた。