夕刻。梅雨の晴れ間。谷間に日が斜めに差し込んで、狙い定めたように谷底の数本の大きな笹飾りを照らす。日が当たっているのは笹飾りだけだ。周囲は既に暗い。坂を降りていく途中から見ると、暗い谷底に短冊で覆われた笹飾りだけが明るく見事だ。師岡熊野神社の七夕のお祭りは子供が主役で、舞台の上では笛に和太鼓の腕前を入れ替わり立ち替わり、次々と披露する。笹飾りの短冊も子供達の願い事で満たされている。
民家園の竹飾り
2012年07月07日 横浜市都筑区
七夕になると都筑民家園の縁側に大竹が登場する。縁側に、短冊とペンが置いてある。訪れた人々が思いのままに願いごとを書いて吊るしていく趣向だ。数日前から吊るせるようになっているためか、七夕の日にはたくさんの短冊が色を添えている。それにしても濡れた気配がなく、雨が降り出したら即座に管理の方が取り込んでいるのだろう。大変そうだ。
菊名の笹飾り
2012年07月06日 横浜市港北区
この数年間、菊名の商店ごとに笹が飾り付けられて、短冊と一緒に煩悩が風に揺れていたものだが、今年は短冊の笹は1本だけで、他は吊るし飾りになっていた。今年は、ひょっとしたら、笹が入手困難なのかもしれない。初夏がいつになく気温が低いままだった影響が、こういうところにあらわれているのかもしれない。
枯れ笹飾り
2012年07月05日 横浜市西区
空気を絞ったら水がしたたり落ちそうな梅雨の夕暮れ。中央図書館に入る前に涼もうかと、展望台へ足を伸ばした。途上で動物園の門に枯れ笹が立っているのに気がついた。緑色がない枯れ笹。随分前から立ててあったのかもしれない。飾り付けは控えめで、笹の枯れた葉が風でこすられ、さらさらと音を立てていた。
八重クチナシ
2012年07月04日 横浜市鶴見区(6月30日撮影)
クチナシは一重の季節が過ぎて八重の季節にうつろいでいく。獅子ケ谷の畑の合間に細くて浅い水路が伸びている。水路には岩の通路を設けてある。ザリガニ他が目当ての子供の遊び場になっているらしくて、通路の伸びた先から男の子達の歓声が漏れてきていた。この通路は、ホタルの生育地にもなっている。
水田
2012年07月03日 横浜市鶴見区(6月30日撮影)
横溝屋敷前の水田で田植えが終わっていた。春にレンゲが咲いてから、長い間、草ボウボウのままだったが、耕されて水が張られると見違える。子供の頃、田舎の水田では今頃、カエルがゲコゲコとうるさく、カエル目当ての蛇が身をくねらして泳いでいるのを見かけたものだ。都会の体験水田のここは、静まりかえり、苗が風に揺れているだけだった。
菊名貝塚看板写真
2012年07月02日 横浜市港北区(6月30日撮影)
菊名駅の東側の丘の上一帯に、かって貝塚群が存在していた。港北区と鶴見区にまたがって偏在していたらしい。総称して菊名貝塚と呼ばれている。昭和初期に発見されて発掘調査は終わっている。現在は、貝塚があったことを示す看板すらなくなっている。かって看板があったようで、その写真が港北区役所の区内の史跡一覧に載っている。住所表示によると運輸省寮のあたりに立ててあったようだ。