横浜トリエンナーレ2005の会場外の展示の一つ「遊龍(ジャン・ジェ作)」は細長い家屋状の物件で、11月前半は瓦屋根が龍の鱗のように見えていた。この展示の目的はできあがった龍の姿を鑑賞するのではない。瓦を外して見学者に持ち帰ってもらいながら、龍が鱗を日々失いながら姿を変えていき、ついに骨組みをまるで白骨死体のように晒して、やがて撤去されるのが狙いらしい。鱗は持ち帰った人に伝説の力をもたらすのかもしれない。
里の紅葉も紅くなり
2005年12月17日 横浜市港北区
木枯らしに里の紅葉も紅くなり。菊名池にキンクロハジロの群れが泳ぎ、市営プールにはカモが泳いでいた。イチョウは葉を落とし終わろうとして、地面には黄色のジュウタンが広がる。木枯らしに柳の枝が煽られ、ちぎれた枝先が葉ごとプールサイドに吹きだまっていた。昼間でも影が長くなった夕日のような日差しの中で、モミジの木が紅く葉を染めてあたりに色を添えていた。その横で、つむじ風に枯れ葉が吹き上がっていた。
夜のベイブリッジ
2005年12月16日 横浜市中区
明後日で横浜トリエンナーレ2005が終わる。現代美術の展示が見れなくなるのは痛くも痒くもないが、堂々と山下埠頭に入って間近に横浜ベイブリッジを眺められなくなるのは辛い。名残を惜しんで夜風に辺りながら気が済むまで眺めてみた。下を通る船はなく、橋脚の青い照明が消えたりついたり。帰りに中庭を横切ると屋外上映中のショート映画で可愛い子猫が毛糸球とジャレていて、倉庫の中ではオークションをやっていた。
年賀状引き受け中
2005年12月15日 横浜市西区
クリスマス・イルミネーションで派手に盛り上がる横浜駅周辺で、横浜中央郵便局だけが、お正月を忘れてもらっちゃこまりますよとアピールしていた。門松立てて、「年賀状引き受け開始、24日までにお出しください」と横断幕を張っていた。でも、クリスマスが終わってから年賀状に取り組む人の方が多いと思う。建物の横では年賀はがきどうぞとおねえさんが声を張り上げていた。東横線の改札口でも年賀葉書の即販をしていた。
キャベツの芯焼き
2005年12月14日 横浜市自宅
べつやく れいさんのバックナンバー「たこやき食べたかった」を眺めていると、こっちもつられて類似ブツが食べたくなった。といっても、タコが冷蔵庫にない。寒波来襲中のこのクソ寒い中、コンビニのパックタコごときのために外出する気にもなれず、しばし冷蔵庫の中を見渡して、ひらめいた。キャベツの芯と葉の固いところをタコ代わりにしてみたらどうよ。で、作ってみたのがこれだが、案外悪くなかった。
よじ登るサンタ
2005年12月13日 横浜市中区(10日撮影)
サンタさんの日が近付くと、元町プラザ近くの宝石店の壁にサンタさんが毎年現れる。たぶんよじ登っているのだろうと思うのだが、降りているのかもしれない。なぜか屋上にはソリやトナカイはおらず、大砲が置いてあるのが恒例。バチカンの偉い人が何やらクリスマスの商業主義化を嘆いておられるとニュースで見た気がしたが、同じクリスマスの日ながら、サンタさんの日と、イエス・キリストの誕生日がたまたま重なっているだけなのだ。きっと。
帆船電飾
2005年12月12日 横浜市中区
今年の伊勢崎モールの電飾は洒落ている。星降る海原を帆船が進んでいる絵柄だ。白波もちゃんとついている。そういえば、数年前まで、伊勢崎モールの入り口に大きな帆船が吊ってあったなと思い出した。これまで、他の場所含めて目にしてきた中で、青色LEDの使い方が最もうまい。冷たい感じを受けない。クリスマスとは無関係なので、冬の間灯し続けていて欲しいものだ。