横浜駅東側の高層マンション街の一般開放デッキにオブジェが並んでいる。全部に作者名と題名が明示してあり、屋外美術展示になっている。中でも目を引くのが、NADIM KARAM作「Couple&Dog」で、特に犬の造型が素敵だ。犬が勢いよく吠えている雰囲気がとても良い。オブジェのあるデッキは犬の散歩道に使われているようで、リアルな犬も横を通っていた。
瑞穂鉄橋
2011年05月14日 横浜市神奈川区
瑞穂埠頭へ伸びる鉄橋は、いかにもという造型の近代鉄道遺跡だ。レールも錆びてしまっている。いつまで使われていたのかも調べきれていない。昨年秋、鎌倉へ抹茶アイスを求める人物を載せたヘリコプタが飛び立ったのは、この橋の先の米軍基地からだった。日本降伏から今に至るまで、この橋を渡った先の大部分はアメリカ合州国のままだ。ひょっとしたら鉄道が使われていたのは戦中までなのかもしれない。
神奈川台場石垣2
2011年05月13日 横浜市神奈川区
礼砲台場の石垣が残るのは、陸側の住宅街の裏手と、もう一ヶ所、海側の中央市場の裏手にある。海側の方はコットンハーバーの公園の植え込みの中を進んだ先にある。鍵がかかった柵の向こうに石垣が伸びている。台場だった頃は波が洗っていた場所なのだが、今は道路脇の石垣になっている。中央市場の裏手のちゃちな雰囲気と対照的に重量感を放ち、ミスマッチもはなはだしい。
鉄橋跡
2011年05月12日 横浜市神奈川区(10日撮影)
礼砲台場の跡地は今はJR貨物駅になっている。貨物列車は本数が減っていて、海岸の貨物専用線は日に数回、列車が通っていく程度だ。かっての港の輸送では鉄道も活発に利用されていたようで、廃線跡がところどころ痕跡のように残っている。JR貨物駅のすぐ近くにも、廃線になった鉄橋が1本残っていて良い雰囲気で錆まみれになっていた。見ると橋の上に線路も残っていた。
神奈川台場石垣
2011年05月11日 横浜市神奈川区(9日撮影)
横浜港の礼砲台場は幕末に作られ、明治末に役目を終えて周囲の埋め立てが進んだ。設計は勝海舟。神奈川宿の前の海中に石垣を築き、扇形の人工島になっていた。今はJR貨物駅になっており、航空写真から、かっての人工島の輪郭の西半分と、岸と人工島の間にあった船溜の痕跡を見て取れる。埋め立て後も石垣の一部は残り、歴史遺産になっている。積んである石は巨大だ。石組みは驚くほどの精度をもち、幕末の土木技術のレベルの高さをものがたっている。
中央卸売市場本場
2011年05月10日 横浜市神奈川区(8日撮影)
3月11日の震災の日以来、海岸沿いに歩くのを避けていたため横浜市の中央卸売市場本場の横を通るのは久々のことだった。横浜の海岸沿いにプチ液状化があちこちで生じており、立入禁止や通行止めが思わぬところにあったり工事車両が出入りしていたりで、足が遠のいていた。市場も冷凍倉庫が液状化で一部被災していた。道路の歩道は一方がまだ工事中で通れないままだった。市場の雰囲気は震災前と変わらないようだった。
ベニバナトチノキ
2011年05月09日 横浜市西区(8日撮影)
街路樹にはトチノキよりもベニバナトチノキの方が好まれる傾向があるようだ。大ぶりの葉の間に大きく伸びる紅色の花房が綺麗だ。トチノキよりも花の数が多い印象がある。トチノキと同じ時期に咲き、嵐に合いやすい。トチノキは嵐を呼ぶ花だと口にしていたら、台風1号が日本列島めざしてまっしぐらにやってくるかもしれないという。