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ちゃよてとは
サイト名の「ちゃよて」とは、 自分の故郷、 南那珂郡の方言でハヤトウリのことです。 と言っても、 ハヤトウリについて語るのはここだけです。 好物なので知名度が少しでも上がって手に入りやすくなりますように、 ゴーヤーに続く南国野菜として売り出されるようにとサイトに名付けました。
ハヤトウリは中米出身の外来植物です。 大正時代に鹿児島の農林試験所に持ちこんだのが、 日本でのハヤトウリ栽培の始まりと言われています。 南那珂郡の気候が合うのか、 我が物顔で生えていたものです。 生垣や塀の北側を覆い、 11月ぐらいになると西洋梨の形をした実が大量にぶら下がります。 実を手で軽く引くだけで、 プチと簡単に蔓からはずれてしまうのがおもしろく、 子供の頃に引っ張って遊んだものです。
方言「チャヨテ」は、 一説によるとメキシコでの呼び名が、 そのまま訛ったものだそうです。 クラウン西和辞書に、 chayote はスペイン語のハヤトウリの男性名詞であると記載されています。 情報を寄せてくださった方、 ありがとうございました。
司馬遼太郎「三浦半島記 街道をゆく 42」(朝日文芸文庫) の 52 ページによりますと、 三浦半島でもハヤトウリが育つそうです。 鶴見川流域の畑でも、 2010 年前後に育てているのを数ヶ所で目にしたことがありました。 栽培は定着しなかった模様で、 橘樹郡では幻の植物の仲間入りをしたようです。
上の画像の左が子供の頃に良く見かけた白い実ですが、 真中の緑色の実もあります。 白いほうがエキゾチック感漂い、個人的には気に入っています。 妙なるは皮の質感で、 どことなくプラスチック細工をおもわせ、 表面がデコボコしてます。 右のように、 中に扁平な種が一個入っています。 肉質は弾力があり生のカブのような感じ。 果肉はぬめりを持っています。
豚肉と炒めると相性よろしく、漬物にしても良いものです。 横帯の画像は豚肉とハヤトウリにモヤシを炒めたものです。 調理するときは、皮を剥いて種をとって好みの形に切ってから、水にさらします。 味はウチワサボテンのような感じです。
ただし、 人によってはハヤトウリにアレルギーをおこすようです。 どなたにも勧められるものではないのが残念です。 母の友人なんかは、 ハヤトウリを食べて下痢をおこしたというので穏やかではない。 かくいう自分も食べていると、 ときどき喉に軽いアレルギーを伴うことがあります。