寺尾の里散策2003年3月14日
横浜は「ミナト」の印象が強いところですが、あくまで海岸沿いの話しであり、1歩陸に入ると台地が広がるムサシノ・ヨコハマになります。台地にはきまぐれに谷がえぐりこまれ、複雑な迷路のような地形が広がります。ムサシノ・ヨコハマの魅力は縄文時代から人が住んできた長い歴史の痕跡と、それを迷路のような地形の中で探すおもしろみにあります。ムサシノ・ヨコハマ散策記、寺尾の里一帯を紹介しましょう。
寺尾の里と三ツ池公園
寺尾の里は、国道1号線とJR横浜線、東急東横線、鶴見川で囲まれた、寺尾・獅子が谷一帯の一部です。中世の山城、寺尾城があった丘を中心とし、回りを風情のある立派な寺社が囲みます。その中に江戸末期の豪農の長屋門と、現役の萱葺き民家があります。里の中央を水道道(すいどうみち)が走り、沿道には明治時代から上水道設備が設けられました。遊歩道が整備され、馬場の萱葺き民家の手前に花木園がオープンしています。寺尾の里から北東に少し離れて県立三ツ池公園があります。池のほとりにテニスコートなどのスポーツ施設と、朝鮮式のコリア庭園があります。鶴見には在日朝鮮人の方々が数多く住まわれており、朝鮮文化の発信地の役割を果たしています。
この光画集は、梅の満開が終わり、春の花が咲き始める頃に、寺尾の里と三ツ池公園を訪ねたときの記録です。上の地図の行程で遠足しながらデジカメで撮った中からピックアップしました。